令和4年第1回市議会において、下記の通り会派を代表して質問を行いました。
代表質問の録画映像は「こちら」からご覧になれます。

大項目1点目 : 市長の目指す本市の将来ビジョンについて
施政方針で市長が示す本市の市政運営における理念、めざす地域の将来像を示されました。昨年、策定された総合計画では将来の都市像として「夢と希望を描き幸せを実感できるまち加古川」とし、それを最終的な目標として追及するとされました。これまで2期8年の市政運営の中で、さまざまな施策に取り組み、ブラッシュアップしながら目指すべき将来像に向かって進めてこられました。それらを踏まえ、改めて市長の目指す本市の将来ビジョンについて共通認識を図るために何点かお尋ねします。
  • 小項目1点目 : 市長の思い描く理想の本市について
    幸せの尺度は人それぞれで、それを測ることはとても難しいと思います。そんな中で幸せを感じる余裕さえない人が多くおられます。幼い子供や障害のある人、介護の必要な高齢者等への虐待が起きています。コロナ禍で働く場を失って満足に食事をとることも難しくなっている方々もおられます。そんな方々が辿り着くのが市役所です。最後の砦としての役割を果たしているでしょうか。市役所を訪れた市民にホスピタリティを持って迎えられているでしょうか。幸せを感じる前提には、赤ちゃんから高齢者まで誰もが安全で、安心して自分らしく生きられる社会が必要です。人々が幸せを実感するにはどんな状態、状況にあればよいとお考えでしょうか。ご所見をお伺いします。
  • 小項目2点目、本市の示す目標人口について
    総合計画の中の国立社会保障・人口問題研究所が示された推計人口によりますと令和8年に25万1千人令和42年には16万6千人とされています。それの減少を抑えるためにこれまでも様々な施策を展開して人口減少、転出超過抑制に取組まれてこられました。近隣市との自治体間競争に動じず恐れず進められようとしてこられました。現時点において、将来の人口は目標通りなのか、目標を下回らない為の新たな方策などのお考えはあるのか。市長のご所見をお伺います。
  • 小項目3点目 : 本市のデジタル化について
    新型コロナウイルス感染症の影響により国もデジタル化をさらに進めようとされています。本市もすでにスマートシティとして先進的に取り組まれ、行政手続きのオンライン化とし電子申請サービスを導入されました。また、来年度は、さらにデジタル化にチャレンジされるとされていますが、具体的にどのようなことを進められるのか。ご所見をお伺いします。
大項目2点目 : 心豊かに暮らせるまちについて
施政方針のなかで、当面の重点課題を3つ掲げられました。一つ目は、加古川駅周辺に機能の集約化と移動手段の改善2つ目は、身近な自然を活かした魅力づくり、3つ目は、しごとづくりとして働く場所の創出とインフラ整備です、これらは将来を見据えた重要な課題だと考えます。
それでは総合計画に掲げる5つの基本目標に順じ質問してまいります。
  • 小項目1点目 : こども医療費無料化について
    これまでに中学生までの所得制限も撤廃され、来年度から、より子育て世帯に医療面で継続的に支援されることを目的に、高校生世代まで医療費の無料化を進められようとされています。市長はこれまで近隣の市町の自治体間競争に巻き込まれることなく、本市独自のこども施策を進めることが必要だとされていましたが、今回進めることに至ったプロセスと効果についてのご所見をお伺いします。
  • 小項目2点目 : 本市の特色ある教育について
    こどもたちのこれからの時代に必要な力を育成するために、市長自ら率先して先進的に取り組んで来られた協同的探究学習の成果については、記述問題の無回答率が低くなったことを挙げておられますが、この学習が多様な意見や考えを認め合うことで、自己有用感を高める効果も期待できるとされていましたが、効果の確認と定着の度合い、現在の取り組み状況や今後の活用方法についてお尋ねします。
    また、英語学習では中学校でオンライン英会話を導入しALTと掛け合わせて、「使える英語力」を確実に育成することは本市独自の新たな取り組みだと考えますが、具体的にどのように進められるのか、お答え下さい。また、中学3年生を対象にした英語4技能を測定する民間検定試験の実施や国のデジタル教科書実証事業への参画についても、具体的にどの時期にどの学校で行われるのか。お尋ねします。
  • 小項目3点目 : 中学校の部活動について
    中学生の部活動において教職員の働き方の改革の推進と生徒がより専門的な指導を受けられる環境を構築するため、休日においては地域に移行することを段階的に進めようとされ、来年度から地域部活動のモデルプランを導入しようとされています。今後、休日の部活動を外部講師が指導をすることになる場合、教職員の関わりはどうなるのか、外部の講師と顧問の先生の関係についてもお答え下さい。また、今後の部活動の意義についても、ご所見をお伺いします。
  • 小項目4点目 : 両荘みらい学園について
    令和6年度より新たに開校されます両荘みらい学園についてですが、これまでも学校、家庭、地域が一丸となって進めてこられています。開校に向けて、めざす教育内容や目標をどのように進められようとしているのか。また、施設整備では新しい公民館を学校内に建設されことになっています。その狙いはどのようなものか。また、セキュリティ面はどのようにされるのか。本市初の小中一貫校での地域とともに特色ある新たな教育の取り組みが期待されます。例えば、英語教育日本一を目指し、ICTを活用した英語教育、あるいは地域の伝統文化を生かしたふるさと醸成を育む教育、また、部活面では、全国でも希少な漕艇場に近いことからボート競技に関するスポーツ面の強化も図れると考えます。小中一貫校という強みを生かし、特色ある教育、教育目標についてご所見をお伺いします。
    また、通学距離が長くなることから新たにスクールバスを導入されることになっています。対象範囲については、どのようになっているのか。両荘地区は、民家がまばらで見守る目が少ないこと、大型車の通行もあり通勤時間帯は危険が伴うことなど考えられます。低学年の間だけでも拡充できないのか。ご所見をお伺いします。
  • 小項目5点目 : 音楽のまちづくりについて
    本市の中学校などは、吹奏楽部が全国的にも高いレベルにあります。そのようなことから、来年度は市内の吹奏楽部の中高生が一堂に会しての演奏会を開かれる予定です。とても楽しみな企画であり、これを機に本市でもっと音楽に触れる機会を広げていくべきだと考えます。そこで本市を「音楽のまち」として標榜し、もっと積極的に市内外にPRしてみてはどうか。ご所見をお伺いします。
大項目3点目 : 安心して暮らせるまちについて
  • 小項目1点目 : 防災対策の情報発信について
    本市は、これからいつ起こるかわからない地震や豪雨災害など有事の際には、どのように備えるのかは誰もが認める懸案事項です。本市も、防災マップ策定をはじめ様々な防災対策に備えてこられました。来年度から、新な危機管理システムとして導入されます、災害時の情報発信手段は読売テレビの地上デジタル放送波を利用するIPDCの導入をされました。これにより、これまでの防災ラジオより何がよくなりどのような効果が発揮できるのか。また、市民のみなさんが持っているスマートフォンのアプリとどのような連携ができるのか。ご所見をお伺いします。
大項目4点目 : 「活力とにぎわいのあるまち」について
  • 小項目1点目 : 新たな産業用地と公設地方卸売市場の跡地利用について
    新たな産業用地の創出に向け、第二期まち・ひと・じごと創生総合戦略の下で新たな働く場の創出を目指した事業として、本年4月1日に廃止する公設地方卸売市場の跡地利用について示されました。具体的にどのような方法でいつごろから進められるのかお伺いします。また、さらなる新たな産業用地の創出については、現在どれくらいすすんでいるのか。どのあたりが候補地になっているのか。ご所見をお伺いします。
  • 小項目2点目 : 再開する花火大会について
    これまで多くの方からお声をいただいていることから、来年度は、加古川花火大会を再開すると表明されました。この花火大会については、本市の古くからの恒例事業であり夏の風物詩で、市民のだれもが楽しみにしている事業の一つだと考えます。本市花火大会を開催することを決めた要因と、この事業の位置づけについてどのようにお考えなのか。また、コロナ禍での開催が予想されますが、安全性の担保などはどのようにされるのか。市長のご所見をお伺いします。
大項目5点目 : 快適なまちについて
  • 小項目1点目 : JR加古川駅周辺の活性化について
    大型商業施設内にリニューアルした加古川図書館に続き、新たに加古川市交流ひろばを開設される予定です。関連する事務所機能やマイナンバーカードセンターなども設置されます。
    施設内及び商業機能等と連携して相乗効果を生み出し多様な世代が集う賑わいと魅力あふれる都市拠点の形成を目指すことや「居心地が良く歩きたくなるまちなか」の実現に向けウォーカブルなまちづくりを進めるとされています。加古川駅から河川敷まで歩きたくなるまちにするにはどんな課題を解決すべきか、また、国交省が進める、まちなかを車中心から人中心へチェンジする自治体を応援するウォーカブル推進都市に応募される考えはあるのか、ご所見をお伺いします。
  • 小項目2点目 : 新たに進める田園まちづくりについて
    市街化調整区域を活性化させるために田園まちづくり制度が始められ10年以上が経過しました。家が建てやすくなり、住民主体の街づくりも進められある一定の効果はあったものの、北西部地域については人口減少・少子高齢化が進み歯止めがかかりません。今後、よりスピーディでより新しい方が入りやすい規制緩和が望まれます。来年度から、柔軟な運用と建築規制を緩和され、未利用の市有地を活用し住宅団地を開発されようとされておられますが、具体的にはどのような方が建築出来て、どのあたりの地域のことを示されているのか。また、移住・定住の利用促進を図るための具体的な施策とはどのような支援制度なのか。ご所見をお伺いします。
大項目6点目 : プロポーザル方式での事業者選考について
  • 小項目1点目 : プロポーザル方式での事業者選考について
    市民の皆様にも共通認識を図る為、改めて説明しますが、プロポーザル方式(企画競争)入札というのは、「技術的に高度」もしくは「専門的な技術が要求される」業務の発注に使われる発注形式です。業務を受注したい事業者は一定のテーマに基づいて金額や方針を提案し、発注者は提案された内容を総合的に評価して受注者を決定します。プロポーザル方式(企画競争)入札のメリットは、他の入札形式と比較して「利益が出やすい」ことです。原則として入札金額の安さが基準となる一般競争入札などと違い、選定にあたっては「質の高さ」や「事業者の経験」などが判断材料となる可能性もあるためです。ちなみにプロポーザル方式(企画競争)入札は発注者にとっても、「粗悪な業者が安い価格で入札する」ことを避けられるというメリットがあります。
    本市でもDBO方式による発注が行われ、そのメリットを活かした事業が進められています。この方式の法的根拠はPFI法です。PFI事業の特徴は、民間事業者の経営上のノウハウや技術的能力を活用し、事業全体のリスク管理が効率的に行われることや、設計・建設・維持管理・運営の全部又は一部を一体的に扱うことにより、コストの削減、質の高い公共サービスの提供が期待されます。
    令和3年度において、本市では複数のプロポーザル方式での受注者選定を行いましたが、設計図書の不備や契約の締結内容の不備等に因って、再選定を余儀なくされたり、工期の遅延や工事費の増加等の問題が少なからず発生しています。
    これらの問題を克服する為に、改善されるべき課題はどこにあると認識されているのか、また、金額差と点数差のアンバランスを市民の皆様に、どの様に御理解いただくのか、どのようにしてより良い競争環境を構築していくのか、御所見を御伺い致します。
  • 小項目2点目 : 日岡山公園の再整備のパーク-PFI発注方式について
    また、新たにパークーPFIという発注方式を採用されることになっています。どのような効果が期待されるのか。また、整備後、日岡山公園全体の管理はどのようになるのか。ご所見をお伺いします。
大項目7点目 : 市長のこれまでの振り返りと3期目の挑戦について
これまでを振り返りますと、最初の1期目はオープンをテーマに市行政をガラス張りの行政にして市民一人一人が納得できる財政運営を掲げられ、市民参加型の事業評価や各地域で積極的にオープンミーティングを開催し、市民の皆様との対話を進めてこられました。2期目は、特に市民協働によるまちづくり進めるために、ボランティアのポイント制度を新たに推進されたことや、安全安心のまちづくりを進めるためにICTを活用した見守りカメラ・見守りサービスの構築をはじめとするスマートシティとしての取り組みについては今後も大きな期待をすると共に高く評価しています。さらに、昨年本市の総合計画を策定し「夢と希望を描き幸せを実感できるまち」を目指し、駅周辺への機能の集約化や公共施設マネジメント、公共交通政策等を積極的に進めてこられました。川や自然を活かしたまちづくりも進められているところです。
  • 小項目1点目 : 今期4年間の市長自身の評価について
    今期は、コロナ禍の影響もあり思うように事業が進まない、市のイベントもほとんど出来ず半分以上悔いの残る大変な時期だったとお察しします。その中で、市長にとりましてどのような期だったのか?ご自分自身をどのように評価されているのか。ご所見をお伺いします。
  • 小項目2点目 : 職員とのコミュニケーションについて
    次に、市長が目指すまちづくりを進めるには、職員との関係性が最も重要だと考えます。
    理事者をはじめ本市職員に対して、どのようなコミュニケーションをとりつつ、モチベーションを高めておられるのか。日頃どのような指示やかかわり方をされているのか?何を一番に考え接してこられたのか。ご所見お伺いします。
  • 小項目3点目 : 3期目の挑戦について
    次期市長選についてお伺いします。これまで、市長として2期8年ご覚悟をもって市政運営にあたられましたことは高く評価したいと思います。当会派として時には厳しいチェックもしたこともありました。そのようなことを経て、来年度の施政方針や当初予算に関しましても,当会派の意見や要望を組んでいただいたことには感謝と敬意を申し上げたいと思います。最後に、市長が考える将来の理想の本市のビジョンとはどのようなものか、出来るだけ具体的にお答えください。そして、来期はどのようなことを公約に掲げて出馬されるのか、来期にかける思いの丈をお聞かせいただきたいと思います。